目次
概要
ストーリー
ゲームのすすめかた
- 特筆するべき点も注意するべき点も無い、至って普通のノベルゲーム。
- ゲーム進行にあたり、特に困ることは無いだろう。
- 一人称視点でゲームが進行し、数は少ないが選択肢も発生する。
- 幾つかエンディング分岐はあるが本編が短いためコンプリートは容易。
評価したい点
秀逸なオチ
- 全てはこの点に尽きる。
- 開始冒頭ではなかなかに不穏な気配を感じるが、遊んでいくにつれてハートフル監禁アドベンチャーというジャンル名を理解できる意外なストーリー構成になっている。
- 多少の監禁要素はあるがそこまで恐怖感を与える演出は無いので、そういった表現が苦手なかたも安心してプレイして欲しい。
- オチに意外性を出しつつも納得感を与える脚本構成もGood。
- 実は本作は短いプレイ時間のなかである程度オチのヒントを散りばめており、しっかり読み進めていくとオチの答えに辿り着ける構成になっている。
- 実はタイトル画面すらヒント…と言えなくもない。
- 斜め上で置いてけぼりなゲームシナリオもある昨今、プレーヤーに公平な情報(伏線)を与えてくれている脚本は評価したいと思う。2
- 実は本作は短いプレイ時間のなかである程度オチのヒントを散りばめており、しっかり読み進めていくとオチの答えに辿り着ける構成になっている。
ちなみに筆者が確認できているオチのヒントは以下の通り(ネタバレ注意)
- ユリが作ったケーキ
- ケーキに乗っかっているブルーベリーは犬が食べられる果物の1つ。
- ケーキそのもののデザインがどこか人間用のそれとは異なり違和感がある。
- 犬用ケーキは無糖で作らなければいけないため、レシピ通りに作ったのにユリにとってはマズく感じ、怜司にとっては美味しく感じられたというワケ。
- 上記情報は単なる料理音痴、味覚音痴という解釈も可能だが、最後の重要な選択肢目前でこれらの会話がフラッシュバックすることから、重要なシーンであることを示唆していることが分かる。
- 俺とキスする時も、ユリは嫌がるそぶりを見せることはあった。というセリフ。
- そりゃまぁ、キスをするのは衛生上良くないよね。
- 普通の彼氏彼女だとしてもそういった状況はあり得るため決定打とは言えないが。
- 怜司の知り合いの顔グラが表示されないこと。
- 単なるモブだから用意していない、という解釈が一般的だが、理由があって顔グラを表示していないという解釈も可能(エンディングで後者だと判明する)
- ゲーム慣れしている人ほど前者と解釈しがちなところがなかなかに罠。
- 単なるモブだから用意していない、という解釈が一般的だが、理由があって顔グラを表示していないという解釈も可能(エンディングで後者だと判明する)
- タイトル画面にユリしか映っていない。
- 主人公イコール自分自身という解釈も出来るのでこれも決定打とは言えないが。
気になった点
とくになし
- 短編作品ということあるだろうが、総じて気になる所は見当たらない。
総評
意外性がありつつも納得感のあるゲーム展開に、爽やかな読了感を覚える作品だった。短時間で遊べるので隙間時間でプレイしてみてはいかがだろうか?
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