目次
概要
ストーリー
ゲームシステム
戦闘システム
- 本作は固定二人パーティの変則ターン制バトル。
- ゲームクリアまでパーティ増減は一切発生しない。
- 後述のシステムにより、二人体制でも単調にならない工夫が施されている。
- ゲームクリアまでパーティ増減は一切発生しない。
- 本作はかなり攻撃偏重の戦闘バランスであり、攻撃こそ最大の防御を体現している。
- ゲーム序盤はまだしも、手札が増える中盤~終盤にかけてはそれがより顕著となる。
- 攻撃能力をひたすら高めれば、ボス戦すら2~3ターンで沈めることも不可能ではない。
- 本作は敵味方ともにクリティカルの発生率が普通のRPGと比べて非常に高い。
- 低くても20~30%程度で、上手く立ち回れば100%も十分に可能。
- 発生毎に3段階まで威力が強化されるため当たれば当たるほど更に有利に。
- しかも一定確率で自身の行動回数が増加する恩恵も得られる。
- これにより、単体で2回以上の行動が可能(スキル等で更に増加)となる。
- これらの要素は敵側にも言えるため、運が悪いとあっさり全滅する。
- 属性相性とも効果が重複するため、弱点+クリティカルで更にダメージは加速する。
- TPが貯まると各キャラ毎に強力な式神灯スキルが使用可能。
- これらのスキルは全て即時発動なのが最大の特徴である。
- 敵を攻撃するものから味方を回復・強化するものなど様々。
- TPがある限りは何回でも使えるので如何に上手く運用するかがカギ。
- これらのスキルは全て即時発動なのが最大の特徴である。
- 要するに本作は、クリティカルを連発してTPや行動回数を増やし、要所で式神灯を活用して相手に出来るだけ行動させずに速攻撃破するのが基本戦術である。
- 個人的には前作『屑鉄まとうデモナ』よりも攻撃寄りになっている印象。
スキルツリー
- 本作ではレベルアップにより入手したSPによってスキルを習得可能。
- 各種武器(剣、槍、鎚)のほか、式神灯スキルから選択可能。
- 槍を装備して剣スキルを使用するといったことは出来ない。
- スキルリセットは何度でも可能と親切なので色々試してみると良いだろう。
- 器用貧乏に習得せず、1つの武器を極める形で習得することをオススメする。
- 各種武器(剣、槍、鎚)のほか、式神灯スキルから選択可能。
特殊能力値強化
- 道中に登場する任意ボス『オオヨロズ』を撃破するとご褒美にAPを取得でき、任意のパラメータを強化することが出来る。
- 道中の雑魚ボスよりも強めに設定されているので腕試しのつもりで挑もう。
- ちなみに全てのオオヨロズを撃破すると….?
- 道中の雑魚ボスよりも強めに設定されているので腕試しのつもりで挑もう。
評価したい点
前作からより進化した攻撃偏重バトルシステム
- 戦闘システムの項で解説したように、このゲームはとにかくクリティカルが頻発する。
- クリティカル発生時の独特な効果音と圧倒的な威力に加えて、攻撃回数増加のオマケまで付与される。
- パターンに入った時の爽快感はなかなかのもの。
- クリティカル発生時の独特な効果音と圧倒的な威力に加えて、攻撃回数増加のオマケまで付与される。
- 前作には無かった式神灯による即時発動スキルの存在がより攻撃偏重たらしめている。
- TPは各キャラ最大で200まで増やすことができ、最少消費量は25。
- つまり、16回連続で行動が可能というワケ(流石に極端すぎるが一例として)
- 他にも味方の強化など補助的な役割も多く、使い方次第でガラッと結果が変わる。
- 現TP残量からベストな式神灯スキルを選定するパズル的な面白さもある。
- TPは各キャラ最大で200まで増やすことができ、最少消費量は25。
- そういうわけで、常時二人というメンバー構成でも単調さはあまり感じない。
- それどころか味方の手数の方が多くなりがちなことも。
- この点についても前作『屑鉄まとうデモナ』での工夫をしっかり継承している。
- 前作からシステムを弄りつつも、この点が変わらないことに拍手を送りたい。
- 一応断っておくが、流石にゲーム序盤はそこまで攻撃偏重ではない。
- ゲーム開始時はTPの最大値は100だし、強力なスキルも少ないため。
- ゲーム序盤と中盤以降で戦略が多少違ってくることもまた面白いところ。
作り込まれた世界観設定
- 世界観を補足するための文章量の多さは良い意味で『異常』だと言い切りたい。
- 消費アイテム、武器防具、貴重品、登場人物、TIPS、モンスター図鑑。
- それら全てに何かしらのコメントが入っている徹底っぷり。
- それだけでなく、道端に落ちているオブジェクトを調べた時の反応も沢山ある。
- ここまで凝っている作品はフリーゲームでは勿論、有償でもなかなか見られない。
- 消費アイテム、武器防具、貴重品、登場人物、TIPS、モンスター図鑑。
- 本作を含め、くろあめ工房の作品群は全て緩く繋がっていることも大きな特徴。
- 過去作のプレイヤーは本作を最後まで遊ぶと何かしらの繋がりを感じ取れると思う。
- 本作で興味を持った人は過去作品も遊んでみると良いかも。
気になった点
大味な戦闘バランス
- 逆説的だが、この攻撃偏重な戦闘バランスに馴染めない人も居るかもしれない。
- 敵側の攻撃も頻繁にクリティカルが決まるため、どうしようもない全滅は割とざら。
- 戦闘難易度も高めに設定されているため、理不尽に感じる人も居るかも。
- RPGに慣れていない人は難易度を下げることをオススメする。
- なお、本ページの最後尾に簡単な攻略メモを残しておいたので参考までに。
- 敵側の攻撃も頻繁にクリティカルが決まるため、どうしようもない全滅は割とざら。
- 一応擁護すると、本作は全滅しても殆どデメリットが無い。
- 全滅後は気軽にリトライ及びロードができ、装備を調整し直して再戦も可能。
- 気軽にやり直せる仕様は本作の大味で運要素の強い戦闘バランスとマッチしている。
- 更にどこでもセーブ可能なため、RPGに良くある全滅での台無し要素は無い。
- まぁ、昨今のRPGはだいたいどこでもセーブ可能な気もするが…。
ストーリー周り
- プレイ時間の割に全体的に語られるストーリーは少々短め。
- ラスボス討伐で一応のクリアとなるが、クリア後ダンジョンまで攻略しないと明らかにならない設定やエピソードもある。
- 物語は一応の完結を迎えるが、どこか含みを持たせた続きがあるような終わり方なので続編に期待したい。
- ストーリーを補足するための膨大な世界観メモも、プレイヤーが能動的に読まないとあまり意味をなさない。
- ゲーム内で全て説明して欲しいと思うプレイヤーにはやや不向きかもしれない。
簡易攻略メモ
攻略に関するネタバレ注意(難しく感じる人向けにどうぞ)
- オススメ式神灯スキル
- 再生灯:ゲームクリアまでお世話になる必須スキル。
- 鉄壁灯:TP消費量が少なく、立て直しや保険など様々な場面で活躍。
- 光弾灯:TP消費量が最も少なく、DEFデバフや行動回数増加狙いに活躍。
- 影縫灯:味方の会心率大幅アップに繋がる副効果が大活躍。
- 侵蝕灯:TP消費量が少なく、属性持ちのうえ呪毒効果が地味に使える。
- 残影灯:効果が単純に強力。攻撃による行動回数増加後に使えば3回行動に。
- 霊鎧灯&水鏡灯:相手次第では片方だけの利用で安全にターンをやり過ごせる。
- オススメ剣スキル『雪崩斬り/陽炎の舞/火砕刃/氷花刃』
- 雪崩斬り:被必殺率が上がることは味方の行動回数増加に繋がる。
- 陽炎の舞:TP増加量が多めで、雪崩斬りと組み合わせると強い。相性無視も便利。
- 火砕刃:デバフ効果で威力増大は頼もしい。光弾灯とセットで。
- 氷花刃:威力が高く、敵の強化効果を解除できる効果が大変便利。
- オススメ鎚スキル
- 轟雷鼓:高威力な鎚スキルの更なるダメージアップに貢献。
- 剣砕響:敵の一撃が怖い本作で、ATKダウン効果は非常に安心感がある。
- 霊糸圧縮:これと轟雷鼓>霹靂震 or 火竜咆で大ダメージが期待出来る。
- 霹靂震:先制して相手のターンを無条件スキップできるのはかなりの強み。
- オススメ槍スキル
- 殆ど使っていないため言及無し(ごめんなさい)
- 特殊能力値の強化方針
- 個人的には最大TPを優先的に増やすことをお勧めしたい。
- 便利なスキルが多くTPが多いほど必然的に行動回数も増える。
- 休憩するとTPも全回復する仕様もありがたい。
- 個人的には最大TPを優先的に増やすことをお勧めしたい。
- 基本戦術
- 敵シンボルへは背後からの接触で先制攻撃できる。
- 戦闘は全て100%逃走可能なので、先制攻撃出来ない場合は逃走しよう。
- 新しいマップではまずはアイテム収集に専念し、装備を整えよう。
- サブクエやオオヨロズ討伐は出来るだけやっておこう。
- 序盤~中盤のススメ
- まだ攻撃一辺倒にはせず、バランス良く装備を整えることをオススメする。
- 防具選定も大事なので敵の戦略に合わせ耐性のある装備を選ぼう。
- ターン終了時にダメージを受ける呪毒が特に厄介。
- 終盤のススメ
- ここまで来ればスキルや装備が充実してるはずなので攻撃寄りに調整しよう。
- 式神灯スキルで上手くお膳立てすればボスのHPを1ターンで半分くらいは削れるはず。
- 火力が欲しい時は能力強化アイテムを使うのもアリ。
総評
前作から更に攻撃偏重へと昇華した爽快感抜群の変則ターン制バトルシステムや、過去作品と緩く繋がった世界観は健在。図鑑やアイテム、オブジェクト個々への変わらぬ拘り具合は必見。その反面、癖のある要素も無くはないのだけれど、刺さる人には刺さる個性的なRPGを是非体験してみて欲しい。
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