目次
概要
ストーリー
ゲームシステム
ゲームのすすめかた
- 3人いる主人公から一人だけ選択し、シナリオを進めていくことになる。
- どの主人公を選んでもあまり差はないので気負いせず選ぶと良い。
- 四大神のレリックを全て集めることが当面の目的。
- 酒場等で情報を得ることによって新たなダンジョンや街が出現する。
- 難易度は様々で、いきなり難易度最高クラスのダンジョンに入れたりする。
- 試しに入ってみて敵を回避しアイテム回収だけ試みるという攻略法もある。
- 攻略順序は決まっておらず最序盤から自由なので、プレーヤーによっては混乱するかも。
- ワールドマップはかなり広く、冒頭のローディアナ王国だけに留まらない。
- 条件を満たすと全体マップから別の全体マップに移動することが出来る。
- 加えて街やダンジョンなどのアイコンもしっかりと描かれている。
- 難易度は様々で、いきなり難易度最高クラスのダンジョンに入れたりする。
- 酒場で依頼を引き受けることでクエストが発生。
- メインメニューの管理画面によって管理されるので忘れる心配は無い。
- ただしクエストの中には一部時間制限イベントもあったりするので注意。
- メインメニューの管理画面によって管理されるので忘れる心配は無い。
- ダンジョン探索ではランダム装備品を手に入れることが出来る。
- ネーミングルールは『接頭語(能力関係)+ベース+接尾語(レア度)』の構成。
- 凡庸 < 高質 < レア < エボニー < ミスリル < レジェンド の順にレア度が上がる。
- 各装備品ごとにレア度が設定されているため、同じ武具でも性能が全く異なる。
- いわゆるハクスラ要素で、少し戦うだけで大量に武具を入手できる。
- ネーミングルールは『接頭語(能力関係)+ベース+接尾語(レア度)』の構成。
- ワールドマップでは何時でもキャンプを開始し、仲間と親睦を深めることが出来る。
- 仲間の頼みを聞いてあげたりして、固有スキルの習得や武具の強化に繋がる。
戦闘システム
- シンボルエンカウント制を採用。
- 背後から接触することによって先制攻撃を取ることが出来る。
- 背後から接触されることによってバックアタックを取られる。
- 戦闘回数に応じて敵が強化される仕組みとなっているため無駄戦闘は禁物。
- 一般的な戦闘にサガシリーズの要素を取り入れた戦闘システムを実装している。
- かといって完全にサガという訳では無く、ドラクエ×サガ÷2といった感じ。
- 敏捷性の高い順から並び、味方側が最初に行動するほど有利。
- この並び順が大事であり、味方のアイコン全てが隣接しているのが理想的である。
- 特定の条件を満たしていると連携(後述)が発生する
- この並び順が大事であり、味方のアイコン全てが隣接しているのが理想的である。
- 防御、魔法防御以外のダメージ決定値の概念として、敏捷性が必要な点も特徴。
- ブレスなど敵の特定の行動に関してはダメージ計算に敏捷性が最優先される。
- 全キャラ余すことなく敏捷性も上げておかないと苦労する。
- 戦闘では地形や環境によって能力に補正がかかることが多い。
- 例えば水辺の戦闘だと地形効果で敏捷性が下がったり、砂漠では環境効果によって雷耐性が上がる反面、命中や回避が下がったりする。
- 雑魚戦のみならずボス戦でも発生するため、この点をよく理解して戦う必要がある。
- キャラの状況によって、以下のように様々なスキルの習得・利用が可能。種類がかなり多いので慣れないうちは把握するのは少々大変に感じるだろう。
- 装備している武器を基準に使える専用技
- メイン技であり、主に閃き(後述)を利用して増やしていく。
- 一部ではあるが、剣でも槍でも使用可能な共通技なんかもあったりする。
- 盾を装備していると使える盾技
- 盾にも大型盾、小型盾と違いがあり、使える技にも違いがある。
- キャラや武具固有で使える特殊技
- イベント等で習得したり、武具を装備して使用する。
- 事前に購入しセットすることで使用可能な属性術。
- 各キャラ固定で、最大2種類の属性術を併用して使うことが出来る。
- 全キャラ共通で使える共通技。
- かばう、瞑想、溜めるといった基本スキル。
- 装備している武器を基準に使える専用技
- 各種スキルはBP消費ないしはMP消費で発動が可能。
- 技全般はBP消費であり、ターン経過で自動回復する。
- 術のみMP消費であり、こちらは自動回復しない。
- 戦闘不能になると衰弱というステータスが付与される。
- 戦闘不能から復活したとしても、ステータスが低下するデメリットがある。
- 特定のアイテムやスキルで回復することは可能。
- サガシリーズで言うところのLPを再現したものだと思われる。
- 戦闘不能から復活したとしても、ステータスが低下するデメリットがある。
閃きシステム
- 通常攻撃もしくは技・術を使用するとカットインと共に一定確率で新スキルを習得する。
- 通常攻撃の方が閃く確率が高いので余裕があるならそちらを使おう。
- 術士でも技を閃くことが出来るが、術士は術をメインで使うことが多い。
- 術の場合は少し特殊で、特定の術を使わないと閃くことが出来ない。
- その仕様のため、術の場合は購入して使う場合がほとんど。
- 閃いた技や術はスキルスロットの上限などはなく自由に使うことが出来る。
- 通常攻撃の方が閃く確率が高いので余裕があるならそちらを使おう。
連携システム
- 敵にダメージを与える行動が連続して敵にヒットすると連携状態となり、更に特定のスキルは通常と異なる別のスキルに派生することがある。
- 連携数が増えるたび、ダメージも少しずつ上がっていく。
- 敵側でも同様のため、あまり集中攻撃を受けないようにしたい。
- 例えば上記画像の例だと、普通はフリージングアローが発動するのだが、直前の仲間の攻撃により3連携以上が確定しているため、凍結の矢に派生して威力が上がっている。
- 連携はターン跨ぎでも機能する点もポイント。
- 例として、敵をスタン等で行動不能にすると5連携以上が可能になり更にダメージが増える。上手く活用しよう。
- 敵に割り込まれたり全体攻撃や回復、補助を組み込むと連携がストップする。
- 連携数が増えるたび、ダメージも少しずつ上がっていく。
成長システム
- 戦闘中、特定の行動を取ることによって各種能力が上がっていく。
- 例えば弓使いであれば敏捷性が上がりやすく、術士であれば魔力が上がりやすく、体術であればHPが上がりやすいといった具合でキャラの特性により分かれる。
- 能力上昇は戦闘終了時ではなく、リアルタイムで行われる。
- 一度の戦闘による能力上昇は限りがあるため際限なく上げることは出来ない。
- クエストをこなして入手したSPを使用することでパッシブスキルを習得できる。
- 能力を強化したり、ステータス異常耐性を付けたりといろいろ。
- SPとは別にAPという概念もあり、こちらもクエストや宝箱から取得可能。
- こちらはキャラクターのパラメータに自由に割り振ることが可能。
- 例えばHPだけ上げたいならHPだけといった極端な振り方も可能。
- こちらはキャラクターのパラメータに自由に割り振ることが可能。
料理システム
- ワールドマップから『料理をする』を選択することでいつでも食事を取ることが出来る。
- 料理の幅はかなり広く、なんと30種類にも及ぶ。
- 効力に関しても、単純な能力上昇以外にステータス異常軽減や属性軽減など色々。
- クエストをこなすことでLv1からLv3まで上昇し、料理性能が上がっていく。
- 料理の多さも驚きだが、それに対し全キャラ分の食事コメントも用意されている。
- これらの料理は全て自作イラストとのこと。美味しそう…。
- 宿屋で休むまでは効果が永続する。
- 攻略には必要不可欠な要素となるため、出来るだけ多くの料理を覚えておきたい。
- 料理の幅はかなり広く、なんと30種類にも及ぶ。
- 料理とは別に、間食アイテムという所謂『おやつ』を取ることも出来る。
- こちらはメニュー画面からいつでも食べることが出来るが、効果は戦闘1回まで。
- ボス戦に向けて用意すべき永続バフアイテムという形で活用しよう。
- こちらはメニュー画面からいつでも食べることが出来るが、効果は戦闘1回まで。
評価したい点
全てはあなただけの物語
- 何かと制限がある昨今のRPGと比較して、本作ほど自由度の高いゲームは珍しい。
- 四大神のレリックを入手するという目的こそあるが、それを達成するための道筋はプレイヤーごとに異なり千差万別。色々な攻略法、攻略順序が生まれてくる。
- ダンジョンや街の数もかなり多いうえ、トレジャー要素として宝の地図なんかもあるので、探索好きな人にとってはやり込み甲斐がある冒険になるはずだ。
- このあたりの自由度の高さは同じくフリーシナリオで有名なコンシューマRPG『サガシリーズ』の影響を大きく受けているだろうことが伺える。
- 裏を返せば、次に何をするか全て自分で決めなければならないとも言えるが…。
- もちろん仲間の編成もパラメータの上げ方も、どんなスキルを持たせるのも自由。
- 剣、槍、杖、弓、属性術と色々あるので最適解を試行錯誤する感覚が楽しい。
- 『なぎ払い』『イド・ブレイク』等のサガ定番スキルも見え隠れする。
- この試行錯誤を楽しいと捉えるか面倒と捉えるかが本作のポイントと言えるだろう。
- 剣、槍、杖、弓、属性術と色々あるので最適解を試行錯誤する感覚が楽しい。
- ハクスラ要素も本作のポイントの1つ。
- 少し探索&戦闘をするだけで大量のランダム装備が手に入るので、これでもかと言うほど装備の吟味タイムが訪れる。この試行錯誤を楽しいと捉えるかry
- なお、敵が強くなるサガ仕様とアイテムを大量入手できるハクスラ仕様の融合は相反しており、相性が悪いという声も少なくなかったようだ。
- なお、私は一部同意はしつつもそこまで無為に戦闘を重ねなければ影響は無いため、問題とは思っていない。
独自要素を取り入れたやり応えある戦闘
- サガライクな要素を取り入れつつも、不思議な戦闘バランスの形成も特徴。
- サガ特有の閃きや連携ももちろん重要だが、本作ではそれ以上にバフ/デバフの掛け合いや属性/ステータス異常防御も重要な要素である。
- 難易度マニアクスともなると一人に5~10個バフ/デバフが付与されることも決して珍しくなく、プレーヤーはそれらの管理能力が試される。
- 全体的に味方の回復手段も多く、敵側も常時HP回復といった手段をこさえていることが多いため、特にボス戦が長引く傾向にある。
- 敵の攻撃の幾つかは敏捷性依存であるため、全キャラ満遍なく敏捷性を上げる必要がある点もポイントであり、特に術士は敏捷性が上がりづらいため工夫が必要となる。
- と、上記のようにサガ経験者であれば一般的なサガシリーズのそれとは異なる戦闘バランスであることがお分かりいただけるだろうと思う。
- サガ特有の閃きや連携ももちろん重要だが、本作ではそれ以上にバフ/デバフの掛け合いや属性/ステータス異常防御も重要な要素である。
- 難易度についても簡単から難しいまで幅広くカバーしている。
- 特に最高難易度のマニアクスはやり応え十分なため、RPGが得意だと豪語する人は是非遊んで欲しく思う。決して理不尽なバランスではない。
- もちろん、RPGが苦手な人向けにイージーも用意されている。
- 更に、敵が強くならないクラシカルモードもある。
気になった点
シナリオ面の要素は薄い
- 本作はオープニングイベント以降はひたすらクエストをこなし、ダンジョンに潜り戦闘を重ねていくのだが、戦闘や探索をメインに捉えてない人には作業感が否めない面はある。
- クエストもお使い的なものが多く、仲間との会話もあまり発生しない。
- 一応、ボスを倒した時やレリックを入手した時、キャンプで仲間のクエストをクリアした時、料理を食べた時などは全員から一言コメントを貰える。
- 最終版ではひと悶着あってエンディングを迎えるが、それも少々あっさりめ。
- ストーリーも楽しみたい人には本作は合わないかもしれない。
- 良くも悪くもゲームシステムに特化した作品である。
- クエストもお使い的なものが多く、仲間との会話もあまり発生しない。
情報開示量が多く呑み込みが大変
- 本作はゲームシステム寄り作品だけあって、覚えることはかなり多い。
- ゲームシステム解説で感じた人も居るだろうが、このほかにも細かい点で覚えなければいけない要素が沢山ある。
- 属性相性、特殊なバフデバフの種類、敵の得意苦手属性など、色々と。
- 画像のようなガイドブックの記載に物怖じしてしまう人も多いだろう。
- 最序盤でチュートリアルダンジョンを一つこなすが、それだけでは到底システム面の妙を理解することは不可能と思われる。
- まぁ、習うより慣れろな面もあるのでまずはあまり気にせず、冒険を進める中で理解していってほしい。
- ゲームシステム解説で感じた人も居るだろうが、このほかにも細かい点で覚えなければいけない要素が沢山ある。
- 強いて言えば本編の冒険の大半がチュートリアル。
- 冒険を進めていけば嫌でも学習が必要なシーンが出てくるので、それを繰り返して立派な冒険者になりましょうぞ。
装備関係の処理が重い
- 本作は主に装備品関連の処理が重い。
- 作者様も公認の問題であり、プラグインを導入しているがここまで重い処理になるとは思わなかったとのこと。
- 上述したように本作はハクスラRPGであり、放っておくとどんどん装備が溜まっていくため、残念ながらこの問題と非常に相性が悪い。
- 一応緩和策として、倉庫に預けられるアイテムを常時使うことが出来たり、ダンジョンや街のあちこちに装備品売却を受け付けるNPCが居るなど、対策はしている。
- 上記のような対策はしているものの根本的な解決とはいかず、都度アイテムを売却したり倉庫に預けたりする手間が発生するのは事実であり、その行為自体もややもっさりしてしまっているのは残念。
- 本作はステータス異常や属性相性など様々な面で対策が必要なボスが居るため『性能自体は低いが、まだ使えるかもしれない』装備を売り辛いというジレンマも存在する。
- ちなみに装備画面だけでなくショップで武具を購入する時にもこの問題は発生する。
- 本作はショップで購入するケースは少ないのでそこまで気にはならないが。
その他
- 本作はR12というだけあり、戦闘時の立ち絵でパンツが見えるお色気要素がある。
- キャラによってはスカートをたくし上げて見せつけるような恰好もあったりするためか、一部ユーザーには不評だったようだ。
- ちなみにプレイアブルキャラは全て女性であり、男性のお色気要素は無い。
- とはいえ、本作はもともとR12と題しているし、フリーゲームならではの作者様の拘りもあるだろうし、これはこれで良いのではないだろうか。
- キャラによってはスカートをたくし上げて見せつけるような恰好もあったりするためか、一部ユーザーには不評だったようだ。
総評
Ver2.0の大幅アップデートでほぼ全てを改修しより遊びやすく変更されたことも手伝い、RPG初心者でも楽しめ、上級者はやり応えある戦闘を楽しめるサガライクなハクスラRPGに昇華した作品ではないだろうか。閃きや連携に加えて独自の環境効果やバフ/デバフなど、戦闘に独自性を与えようと試行錯誤したであろうことが読み取れる。反面、シナリオや世界観が薄く感じたことや装備品関連でストレスを感じたりと悩ましい面はあるので人を選ぶ作品であることは間違いない。
コメント