目次
概要
ストーリー


ゲームシステム

評価したい点

リアルとアンリアルの見事な融合
- 本来、推理作品に超能力の類はあってはいけないもの。
- アリバイやトリックが何でもアリになってしまうことは想像に難くない。
- 呪いだとか祟りだとか噂されても「そんなものあるわけない、犯人の仕業だ」となるのが定番。しかし本作は超能力をこれでもかと詰め込んだ推理作品。
- アリバイやトリックが何でもアリになってしまうことは想像に難くない。
- 「盗聴」はPSホラーゲームの傑作、SIRENの視界ジャックをヒントにしているとのこと。
- TIPS『ノックスの十戒』について
- イギリスの推理作家、ロナルド・ノックスが1928年に発表した、推理小説を書く上での10のルール。
- 本作はその十戒とやらに反している。
- ちなみに、推理小説『そして誰もいなくなった』もこの十戒を破っているが、今でも多くの人に愛される名著である。
- 新しいものを産み出すには、セオリーだとか常識だとかに惑わされないことも大事ということだろう。
- 実際、本作以外に推理と能力の融合を謳っている作品はあまり聞いたことが無い。
- 本作はその十戒とやらに反している。
- イギリスの推理作家、ロナルド・ノックスが1928年に発表した、推理小説を書く上での10のルール。
- ストーリー開始時点で、本作ではゲーム開始早々で主人公及び周囲が能力を持っていることを開示している。
- これは開始直後に「普通の人間が能力を使えることを前提で推理してくださいね」というメッセージである。
- 普通の人間のはずが能力を使えたことが判明する推理と、最初から能力があること前提で推理する。
- これらは全く意味合いが異なるはず。
- 普通の人間のはずが能力を使えたことが判明する推理と、最初から能力があること前提で推理する。
- 公式サイトではこのように謳っている。
- 推理と能力の二つの融合を本気で考えたノベルゲーム。推理する上でのルールは用意してある。と。
- まさにその言葉に偽りなし。推理ものも、能力ものもどちらも好きというかたにはピッタリの作品だと言えるだろう。
- なお作者様いわく、影響を受けた作品は様々だが、本作を作る直接のキッカケになった作品に「十角館の殺人」を挙げている。
- 古い作品だが傑作ミステリーとして知られており、コミック版も発売されている。
- 推理と能力の二つの融合を本気で考えたノベルゲーム。推理する上でのルールは用意してある。と。
- これは開始直後に「普通の人間が能力を使えることを前提で推理してくださいね」というメッセージである。
- 何のヒントも無く能力持ちの登場人物の中から盗賊を探し出すのは至難の業だが、九条ミリヤの持つ察知がカギになる。
- 彼女の存在は、主人公がこの殺人ゲームに巻き込まれるキッカケを作ると同時に、大変親切なチュートリアル役を担っている。
- しかも、盗賊は無能力者を殺すと自分が死ぬ。といった具合に、彼らが持つ能力は万能ではない。
- 彼らが持つ能力は多くは何らかの弱点、制約を持っている。
- これらを踏まえると、推理と能力の融合というキャッチコピーが明確になってくる。
プレイ時間と比較しての楽曲数の多さ
- ノベルゲームはゲーム性という要素は薄くなるため、音楽には是非力が入って欲しいところ。
- その点、本作はその心配はなく、全てとは言わないまでも良曲が揃っている。
- 楽曲数も全体のボリュームから考えれば多め。
- 作曲者はなんと合計4人。きっとお気に入りの曲が見つかるはず。
- 楽曲数も全体のボリュームから考えれば多め。
- その点、本作はその心配はなく、全てとは言わないまでも良曲が揃っている。
気になった点
物足りないプレイ時間
- プレイ時間は普通にプレイして大体3時間ほど。読み物としては少々物足りない。
- 本作が「有料」同人ゲームということも考慮が必要。
- 当時は1000円で発売されていたが、プレイ時間と比較すると少々高い。
- 2023年からDL版は200円に値段改定された。
- 短く綺麗にまとまっているとも言えるが、もっと長く推理を楽しみたかった。
- もう少し掘り下げても良かったんじゃないか?そう思えるイベントシーンも幾つかある。
- 本作が「有料」同人ゲームということも考慮が必要。
エンディング分岐
- 本作はマルチエンディング方式を採用している。
- 本作はほんの少しだけ選択肢があり、それによってエンディング分岐が発生する。
- ここまではまだ分かるが、選択肢をどう選ぼうがその時の会話が僅かに変わる程度の変化でしかない。
- ストーリー上の分岐は起きない。
- そして、ゲームの最終局面まで殆ど変化が無いうえに、エンディング「だけ」分岐が起こるのがどうも違和感。
- わざわざ選択肢を入れてまでエンディング分岐が必要だったのかと少々疑問に思う。
- ここまではまだ分かるが、選択肢をどう選ぼうがその時の会話が僅かに変わる程度の変化でしかない。
- 本作はほんの少しだけ選択肢があり、それによってエンディング分岐が発生する。
キャラクターの個性
- 本作では、主人公やその他キャラクター含め、全体的に個性が薄味と評価されがち。
- キャラごとに個性を付けようとして会話を工夫しようとするシーンは見られる。
- 3時間程度という短いプレイ時間ではキャラの魅力を引き出すには少々足りなかったのでは?
- キャラごとに個性を付けようとして会話を工夫しようとするシーンは見られる。
総評
LOOTは本来相容れない、推理と能力の融合というテーマに果敢にチャレンジした素晴らしいノベルゲーム。推理作品も好きで、異能バトル作品も好き。そんなあなたには是非お勧めしたい作品だと言える。当時は値段と比較してやや物足りないプレイ時間ではあったが、今ならDL版が200円と破格。ジュース代を我慢して購入してみてはいかがだろうか?
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